昔の人々は、山や巨石には神の存在が宿っていると信じられ、神仏と同様に敬ってきました。身近な石を使い、先祖や農耕の家畜の魂を供養するため、石に鎮魂を込め敬う事が日常生活の一部でした。ピラミッド、ストーンヘンジなど、歴史的な石造物もまた人々の鎮魂や心の平穏を受け継ぐものとして深く歴史に刻まれています。現在では、合理的な材料や科学の進化の中で、石に変わる代替え品は多くあります。ただし、丈夫さや造形美、時を刻みながら表情が変化する石はこれからも時代を超え愛されていくでしょう。私たちの身近な公園のベンチ、参道の石畳、石碑、モニュメント、庭園など、周りの景色や自然と調和し、雄大にたたずんでひっそりと見守ってくれる石材。私たちの使命は石に命を吹き込むことです。お客様の要望に応えながら、石と共に、地域社会と調和しながら後世に活動を続けていきたいと心から願っています。