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家の繁栄は墓石から
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「おじさん帰ってきたよ」

「おじさん帰ってきたよ」

私の大好きなおじさんは、長年暮らした瀬戸内の島・因島から、東京へ嫁に行った娘の介護を求めて、東京町田~10年前移ったが、今回帰らぬ人となったため、島へ戻りお墓へ納骨となった。
親族、友人達の手厚い法要のあと、瀬戸内の小高い山の中腹にあるお墓に納骨された。
瀬戸内の島々が見えるさわやかな墓所であるこの場所は、彼のもっとも好きな場所の一つであった。
晩年は不自由な体に悩んだが、信頼できる娘の介護で、少しは悩みも和らいだことだろう。
そして、「やっぱり、島々、海の見えるここもいい」と言っているに違いない。

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